バレエダンサー井脇 幸江さんが体験するウェルネスなホテルライフ
東京バレエ団元プリンシパルの井脇 幸江さん。現在は世界基準でバレエを追求するIwaki Ballet Studio(2012年創立)を主宰し、芸術監督を勤めるだけでなく、現役のダンサーとしても活躍され続けている井脇さんに、このたび「InBody」付きウェルネス・ランチコースをご体験いただき、その体験談についてお話しをうかがいました。
インタビューの間、ずっと笑顔を絶やさず、背筋がスッと伸びたままの美しい姿が印象的な井脇さん。ウェルネス分野全般に精通し、知識を深めながらご自身でできることを実践されているという井脇さんにご体験いただいた、ホテルグランバッハ東京・銀座のウェルネス企画「秋のカラダをととのえる」(*写真は取材時のもの。冬メニューの詳細についてはこちらをご覧ください。)これは、同ホテル専属のウェルネスフード・コンシェルジュ(管理栄養士) 大島 瑠梨子が料理長の北島 貞治と一緒にクリエイトする栄養全体のバランスを整えたウェルネスキュイジーヌを召し上がっていただく前に、客室で体成分分析装置「InBody」を使って、身体の状態を分析し、その内容について、ウェルネスフード・コンシェルジュが解説する特別プランです。
「ダンサーにとってやはり身体が資本です。家でも体脂肪や筋肉量などまで測れる体重計に毎日乗って管理はしているのですが、家庭用なので、今回のよう InBodyで正確に数値を出していただけて、ランチが食べられるというメニューは嬉しい。現在の自分の身体の状態を数値化していただけるので、客観的に見ることができますね」と井脇さん。少し前にもバレエダンサー仲間と共にいらっしゃったとか。「わいわいやりながらとても楽しかった」と笑顔をほころばせる。
「体重や体脂肪率もそうなんですけど、やはり筋肉の質やバランスなどをチェックできるのは大きいですよね。InBody体験の後に食べられるウェルネス・ランチは、バランスよくヘルシーな食材を使っているので、罪悪感なく美味しくいただけます」
見た目にも美味しい旬の食材で心もお腹も満たす
「見た目の色も盛り付けも美しくって、バランスも素晴らしい。シェフの創造力と愛情を感じる内容だなと感じます。”健康食”というと制限が多くて、ちょっと物足りない内容になりがちですが、脂質を抑えながら、旬なものを取り入れた前菜からお魚もお肉もバランスよくラインナップされていて、デザートまでいただける満足感が高いコースですよね。とっても気に入ってます!」と大絶賛の井脇さん。
「量はそれなりにあるのに、ヘルシーで重くない点も魅力。ウェルネスフード・コンシェルジュの方もいらっしゃるので、メニュー内容について詳しい説明も聞けて参考になるし、いろいろなウェルネス情報を仕入れることができるので、毎月体験したいくらいです。とても美味しいし、その時々の旬の食材を摂ることができるので、(実は)いろいろな人に薦めてます(笑)」と嬉しいお言葉が続く。
これまで様々な健康法を取り入れてきた井脇さんだが、普段はどうやって食事や健康管理をされているのか、気になるところ。
「これまでマクロビ(=マクロビオティック *主に玄米をベースにし、豆類、野菜、海藻類をから構成され、身土不二や陰陽論も組み合わせた独自の理論を持つ食事法のこと)、ファスティング、糖質制限、ローフード(*主に生のままの野菜や果物・ナッツ類といった食材を取り入れる食のスタイルのこと)など、自分に合う方法を模索してきました。今はなるべく旬で無農薬のものを優先しながら自炊8 vs. 外食2くらいの割合で食べています。私には3食は多いなと感じるので、1日2食です。そして食べる時はしっかり噛む。明らかに身体によくないものはなるべく摂らないようにしてます。一番大切なことは、身体の声を聴くことだと思っています。たまにジャンクフードも食べますが、罪悪感を持たずに美味しく食べるようにしています。ビッフェにも行きますよ。ただ、次の日に調整して自分なりに帳尻を合わせています。ストイックになりすぎず、楽しく美味しく、がモットーです」と語る井脇さん。
姿勢は体幹を保つ基本!自身の感性を大切にする
食や健康に関する知識がどんどん更新され、情報で溢れ返っている今の世の中で、井脇さんは柔軟に、自身の身体の声を聴き、心地いい状態を保つ。疲れ知らずで、エネルギーに溢れているのは、知識と実践を積み重ねた結果ではないだろうか。
「そうですね、疲れたという感覚があまりなく、基本は元気です(笑)。自然に身についた習慣といえば、日常でも姿勢を崩さないようにしています。健康や体型維持にとって体幹を保つということは、非常に重要なポイントだと思っています。体型維持に関していうと、ベスト体重を保つ、というよりも全身鏡をみて、自分らしいかどうかを見ることだと思います。痩せていることが全てではなく自分らしいか!です。それに、自分が心地いいと感じる体型を保っていると自分に自信がつきます。もちろん、衰えは全くないわけではありません。でも年齢を重ねるからこそ気づけることがある。それが面白いのだと思います。結局は、自身の感覚を大切にしながら、楽しく、感謝するっていうことが、ウェルネスにとってもバレエにとっても大切なことなんじゃないかと思っています。」
踊り続けて40年。培われてきた経験や感覚を大切に、常に前向きに楽しむのが井脇流。その言葉にはとても深みと重みがある。
■聞き手 & 執筆:
久保 直子 | ウェルネス&ビューティージャーナリスト/ 植物療法士/アロマデザイナー
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