~ J.S. バッハを訪ねて ~ <壮年期>
このたび、ホテル名の由来であるJ.S. バッハの人生を辿るアートワークを設置しました。3つのアートは、バッハの3つのステージ<中年〜最期期> <壮年期> <誕生〜青年期> を辿っています。音楽史の専門家でいらっしゃる加藤 浩子氏の解説とともに、#音楽に溢れる旅 をお愉しみください。

「ホテルグランバッハ」は、「音楽の父」ヨハン・セバスティアン・バッハ(J.S. バッハ、1685年-1750年)の音楽をコンセプトにしたホテル。今を去ること340年前にドイツで誕生したバッハの音楽は、今なお世界を魅了し続けています。このアートワークでは、彼が暮らした街の写真を中心にバッハの人生をたどります。
壮年期 ミュールハウゼン、ヴァイマール、ケーテン
バッハは順調に出世し、教会のオルガニスト、宮廷音楽家として活躍。結婚して一家を構え、大勢の子どもと弟子に恵まれました。ゲーテやシラーも活躍した古都ヴァイマール、宮廷楽長を務めたケーテンが、この時期のバッハの活動の中心となります。
最初の妻マリア・バルバラはケーテンで亡くなりましたが、再婚相手のアンナ・マグダレーナとは最後まで連れ添いました。「ブランデンブルク協奏曲」など名曲を書く一方、オルガニストとしての名声は世にとどろき、多くの名オルガンの鑑定に招かれました。ハレの聖母教会のオルガンを演奏した時は、名物のアスパラガスを含む大ご馳走でもてなされています。

■執筆:加藤 浩子(音楽物書き / 音楽史専門家)
CONTACT: https://www.casa-hiroko.com/